はるか昔、燐堂家はもののけによって呪いをかけられる。それ以来、生まれて来る子供は女児ばかりに。呪いに打ち勝つためには、三代ごとに強い霊力を持つ一族「緋月家」の血を引くものをめとり、緋月までに子供を作らなければならない。…そして、時は流れて現代。あの忌まわしい呪いが、今度は主人公〜燐堂直人〜にふりかかる。呪いを打ち破るためには緋月家の四姉妹のうち、誰か一人をはらませなければならない。はらませるか、滅びるか。鬼畜か、純愛か。直人の辿りつく結末は…。
宿命に翻弄される壮大なストーリー背景と、登場人物の名前や家系の掟の設定も面白い。お屋敷、マンション、移動中のクルマ、学校といった多彩なロケーションに、四姉妹のバラエティに富んだキャラも愉しめる。姉妹のからみをコンプリートしていない辺りは、次話へ期待を高めてくれる。