有里は都心の静かな住宅街にある、少し年季の入ったマンションで一人暮らしをしていた。秋の夕暮れ、彼女は仕事の疲れを取るためにシャワーを浴びていた。水の心地よい感触に浸っていると、突然インターホンが鳴り響く。驚いてタオルを急いで体に巻きつけ、濡れた髪を整える暇もなく玄関に向かう。彼女は緊張感を抱えながらドアを開けた。その瞬間、タオルがふっと落ちてしまった。目の前には近くの電気屋で働く修一が立っていた。「シーリングライトの具合を確認しに来ましたが、今大丈夫ですか?」と控えめな声が響く。彼の言葉が耳に入る前に、有里は全身が露わになり、驚愕の瞬間に凍りついた。修一も驚いた様子で目を丸くし、一瞬動きを止める。まるで時間が止まったように、部屋の空気が緊張感に包まれていた。「…!ごめんなさい!」沙織は慌ててタオルを拾おうとしたが、その瞬間、彼と目が合ってしまった。修一の顔は真っ赤になり、すぐに目をそらす。「す、すみません!」と慌てて背を向けた。有里の心臓は激しく鼓動し、恥ずかしさと動揺が押し寄せた。少し恥ずかしい気持ちを抱きながらも、沙織は彼を部屋に通す。修一が淡々と作業を始めると、彼の手際の良さに有里は次第に見入ってしまう。男らしい肩のライン、丁寧に機械を扱う手つき、そして脚立に上がり作業する彼の腰が目に入った。その瞬間、何かが心の中で変わった。彼の動きに合わせるように、有里は自分の体が熱くなるのを感じた。心臓の鼓動が少しずつ速くなり、なぜか視線を彼から外せない。シャワーで温めた体以上に、修一の存在が彼女の心を温かくしていた。・・・・・・・・・・これから2人は次第に・・・